インパクトの瞬間はグリップを握って面を固定させないとコントロールがつかない

お世話になります。
姿勢・脱力・視線の技術 のDVDを購入し、今更ですが、フォーム改造に励んでいる68歳の男性です。
脱力してスウィングするご指導には、なるほどと思ったのですが、グリップをストロークの全域でゆるゆるにするというのが、納得できません。
ボールが当たるときには、しっかり握っていないと、ボールがアッたった瞬間にラケットがぐらつきコントロールが安定しないと思います。
確かにグリップをゆるゆるにしないと、脱力スウィングはできないのですが、ボールを打つ瞬間は、面をしっかりさせないとボールはどこに行くのかわからないと思います。
よろしくご教授お願いします。
グリップに関するご質問をありがとうございます。

「インパクトの瞬間はグリップを握って面を固定させないとコントロールがつかない」ということは、大変に良く質問される内容です。

インパクトの瞬間にグリップを強く握ると、当然腕や肩などの筋肉が固くなりますよね。

筋肉が固くなっている状態では、関節は滑らかに動くことはできません。

つまり、そうなるとインパクトでのラケットヘッドの加速が得られないことになります。

インパクトの瞬間にラケットヘッドのスピードが最速になる様にスイングしたいのに、手首や肩甲骨周りなどの筋肉が固まってしまうと、逆にスイングを殺してしまいます。

インパクトの瞬間にグリップを握って、面を固定しないと面がブレてコントロールがつかない

ということについては、「スイングスピードが遅い場合に限って」ということができます。

自転車を想像してください。

遅いスピードの自転車と速いスピードの自転車は、どちらが安定感がありますか?

そうです。自転車で遅いスピード走ろうとすると、フラフラと不安定になってしまいます。

逆に速いスピードで走ると自転車自体はとても安定しますよね。

ラケット面も遅いスイングスピードでインパクトすると面が不安定になり、しっかりとグリップを握って面を固定しなければボールコントロールを失ってしまいます。

でも、スイングスピードが速ければインパクトでのラケット面は安定して打点を通過して行きます。

その為、鋭いスピンも掛かるのでボールコントロールもさらに良くなって行きます。

この2つの違いはどういうことかというと、インパクトでラケット面を固定して打つのか、

インパクトでスイングで打つのかの違いということができると思います。

昔は面を固定して、固定した面を運ぶようにしてスイングすることが主流でした。

今は、いかにスイングスピードを出して面を安定させて打ち抜くことができるか

という打ち方に変わっています。

これは、ラケットの進化や運動連鎖などの様々な分野が研究を重ねて、より効率良くボールにパワーとコントロールをつける方法が考えられてきた結果だと思います。

スムーズに楽にインパクトでのラケットヘッドのスピードを出す為には、

体の各関節を最適に動く状態にしておくことがとても大事で、その為にはインパクトでもグリップを握りしめること無く、ゆるゆるに脱力しておくことがとても大事なポイントになります。

今までインパクトでグリップや手首を固定していた人が、グリップも手首もゆるゆるに脱力してインパクトすることは、とても勇気がいるし怖いと感じると思います。

しかし、そこを乗り越えない限りは、現代風の打ち方にはなりません。

なぜなら、現代の世界のトッププロは誰一人面を固定して打っていないからです。

長くなってしまってすみません。

このような理由から私は、インパクトでもグリップを握らず、ゆるゆるに脱力した方が実はラケット面は安定して打点を通過することができると思っています。

ご理解いただけましたでしょうか?

是非、勇気を出して、初めはミスを繰り返しながら脱力グリップを練習してみてください。

テニスビズ

榊原太郎